2026-06-08 ・ SALON STOCK編集部(現役美容師運営)
美容室の在庫管理をスタッフ全員で共有する方法|属人化を仕組みで解消
「在庫のことはオーナーしかわからない」。この状態、実は多くのサロンが抱えている問題です。
カラー剤が残り何本あるか、パーマ液の発注はいつだったか、先週届いた荷物を誰が検品したか。こうした情報がオーナーの頭の中だけにあると、休みの日に「あの商品、在庫ありますか?」とスタッフから連絡が来たり、発注し忘れが起きたりします。
結論から言うと、在庫管理は「1人でやるもの」から「全員で共有するもの」に変えられます。在庫管理アプリ「SALON STOCK」は、店舗単位でスタッフ全員が同じ在庫データにアクセスできる仕組みを持っています。この記事では、スタッフ間で在庫を共有するための具体的な方法と、実際のサロンでの運用例を紹介します。
在庫管理が「オーナーだけの仕事」になる3つの原因
スタッフ間で在庫を共有する方法を見る前に、なぜ在庫管理がオーナーに偏るのかを整理します。原因がわかれば、対策も明確になります。
1. 在庫情報が頭の中にしかない
手書きのメモや記憶で在庫を管理していると、その情報を持っているのは書いた本人だけです。スタッフが「シャンプー、あと何本ありますか?」と聞くたびにオーナーが棚を確認しに行く。この構造自体が、属人化の根本原因です。
2. 発注の判断基準が共有されていない
「残り3本になったら発注」「月曜日にまとめて頼む」といったルールがオーナーの感覚の中にだけ存在していると、他のスタッフは発注に手を出せません。「勝手に頼んでいいのかわからない」「いくつ頼めばいいかわからない」——これは仕組みの問題であって、スタッフのやる気の問題ではありません。
3. 入荷処理の結果が伝わらない
荷物が届いて棚に並べたとしても、「誰が」「何を」「いくつ」入荷処理したかが記録されていなければ、他のスタッフには状況がわかりません。「さっき届いた荷物、検品した?」「したと思うけど、全部入ってたっけ?」——こうした曖昧なやり取りが日常的に発生します。
SALON STOCKの「店舗アカウント」で解決する
SALON STOCKは、店舗単位でアカウントを管理しています。オーナーが店舗を作成し、スタッフをその店舗に招待する形です。招待されたスタッフは、同じ在庫データ・発注情報・入荷履歴にアクセスできます。
つまり、「見にいかないとわからない」が「開けば全員同じものが見える」に変わります。紙の在庫表を回覧する必要も、LINEグループで「あれ何本ある?」と聞く必要もありません。
ここからは、チームで在庫管理を回すための具体的な機能を順に紹介します。
機能1: 発注・入荷メモで指示と確認を一元化
発注や入荷の画面には、メモ機能がついています。テキストを入力して投稿するだけで、その発注や入荷に紐づいたメッセージが残ります。
たとえば、オーナーが発注を作成するときに「今回は6トーンのアッシュを多めに。来週カラー予約が集中しているため」とメモを添えておけば、入荷処理を担当するスタッフがその意図を理解できます。口頭で伝え忘れるリスクがなくなります。
さらに、メモでは @メンション が使えます。「@田中さん 入荷したら棚の上段にお願いします」と書いておけば、田中さんに通知が届きます。わざわざ別のチャットツールに切り替えたり、付箋を貼ったりする必要はありません。
実際の使いどころ: オーナーが発注を確定して退勤。翌日、荷物が届いたらスタッフがメモを見て指示通りに入荷処理をする。オーナーは出勤していなくても、処理が正しく行われたことをあとから確認できます。
機能2: 入荷完了をLINEで全員に通知
入荷処理が完了すると、店舗に紐づいたLINEアカウント全員に通知が届きます。通知には、入荷した商品名・数量・処理した担当者の名前・更新後の在庫数が含まれます。
これにより、「荷物届いた?」「検品した?」というやり取りが不要になります。LINEを開けば、誰がいつ入荷処理をしたか一目でわかるからです。
1人サロンなら自分の作業記録として、複数スタッフのサロンなら全員への共有として機能します。「ちゃんと処理してくれたか確認しなきゃ」というオーナーの心理的な負担が減るのは、地味ですが大きな効果です。
LINE通知の設定方法や他の通知機能については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → 美容室の在庫管理をLINEで完結。発注アラートから月次レポートまで
機能3: 「誰が何をしたか」が記録に残る
SALON STOCKでは、発注や入荷処理を行ったスタッフの名前が自動で記録されます。「この発注を作ったのは誰か」「この入荷処理を完了したのは誰か」が、あとから履歴を見れば明確にわかります。
これは管理・監視のためではなく、コミュニケーションのためです。
たとえば、入荷処理の履歴を見て「先週の金曜日、山田さんが入荷処理してくれたんだな」とわかれば、「あのとき、商品Aは入ってた?」と具体的に質問できます。「誰かがやったはず」「たぶん処理したと思う」という曖昧さがなくなるだけで、確認のやり取りが格段にスムーズになります。
機能4: 役割に応じた情報の見え方
オーナーとスタッフでは、必要な情報の粒度が異なります。SALON STOCKでは、オーナーはすべての情報にアクセスでき、スタッフには業務に必要な範囲の情報が表示されます。
オーナーは発注金額の推移、材料費率、仕入先の設定など経営判断に関わるデータを確認できます。スタッフは日々の業務に必要な在庫数、発注リスト、入荷処理の画面にアクセスできます。
「全員が全部見える」ではなく「それぞれの役割に必要な情報が見える」設計です。スタッフに経営数字を見せたくないオーナーも、安心してチームに共有できます。
実践シナリオ: 2〜3人サロンの運用例
機能だけ並べてもイメージしづらいので、実際のサロンを想定した運用例を紹介します。
シナリオ1: ジュニアスタッフに入荷処理を任せる
オーナー1人とアシスタント1人の2人サロン。これまでは荷物が届いたらオーナーが施術の合間に検品していたが、アシスタントに任せることにした。
運用の流れ:
- オーナーが発注を作成し、メモに「棚番号と保管場所」を記載
- 荷物が届いたら、アシスタントがアプリで入荷処理を実行
- 処理が完了すると、オーナーのLINEに完了通知が届く
- 通知で商品名・数量・担当者を確認。問題があればメモで質問
結果として、オーナーは施術を中断せずに済み、アシスタントは「自分もサロン運営に参加している」という実感を持てます。在庫管理の業務をチームで分担する第一歩として、入荷処理の委託はもっとも始めやすい形です。
シナリオ2: オーナーが休みの日でもLINEで状況を把握
スタイリスト2人とアシスタント1人の3人サロン。オーナーは週1回の休みがあるが、以前は休みの日も在庫のことが気になって電話で確認していた。
SALON STOCK導入後:
- 休みの日に発注アラートがLINEに届いたら、メモで「@鈴木さん 今日の発注、お願いします」と依頼
- 鈴木さんがアプリで発注を確定すると、確定通知がオーナーのLINEに届く
- 入荷があれば、入荷通知もLINEに届く
「サロンに行かないとわからない」が「LINEを見れば全部わかる」に変わります。休日にわざわざ電話する必要がなくなり、スタッフ側も「オーナーに確認しないと動けない」というストレスが消えます。
シナリオ3: 使い切り報告の仕組み化
「カラー剤を使い切ったのに誰も報告しなかった」——これは在庫管理でもっとも多いトラブルの1つです。
SALON STOCKでは、在庫数が発注点を下回った時点でLINE通知が飛びます。つまり、スタッフが「使い切りました」と報告しなくても、在庫データが更新されていれば自動で検知される仕組みです。
もちろん、在庫の消費記録をリアルタイムでつけてもらえればベストですが、忙しい営業中にそれを徹底するのは難しい。だからこそ、「報告漏れがあっても、棚卸しや定期的な在庫確認で数字が更新されれば、アラートが動く」という設計が実践的です。
導入のステップ: まずは1人で始めて、あとから共有に広げる
「チームで使うなら最初からスタッフ全員で始めないといけない」と思うかもしれませんが、そうではありません。
おすすめの導入手順は以下の通りです。
- オーナーがまず1人で使い始める。主力商品を10品ほど登録し、発注点と適正在庫を設定する
- 1〜2週間、自分だけで運用してみる。アプリの操作感や発注の流れに慣れる
- 慣れたらスタッフを招待する。最初は入荷処理だけ任せるのがスムーズ
- 徐々に発注の確認や在庫チェックも共有していく
SALON STOCKの始め方については、こちらの記事で詳しく解説しています。 → SALON STOCKの始め方|ダウンロードから最初の発注まで完全ガイド
ポイントは、いきなり完璧な運用を目指さないこと。まずは「在庫データを全員が見られる」状態を作るだけで、属人化は大幅に解消されます。
1人サロンでも、チーム機能の恩恵はある
「うちは1人サロンだから関係ない」と思った方にも伝えたいことがあります。
SALON STOCKは1人サロンならずっと無料で使えます。そして、1人サロンでもメモ機能やLINE通知は同じように使えます。
たとえば、発注時にメモを残しておけば、「なぜこの数量を頼んだのか」が1ヶ月後の自分にもわかります。入荷通知は自分への作業記録になります。LINE通知で発注アラートを受け取れば、施術中でも在庫状況を把握できます。
そして将来、スタッフを雇ったときにそのまま共有に切り替えられます。「1人で始めて、チームに広げる」ことを前提に設計されているのがSALON STOCKの特徴です。
「共有」がもたらす、数字以外の効果
在庫管理をスタッフと共有すると、数字の正確さだけでなく、チームの意識が変わります。
在庫データが可視化されることで、スタッフが「今月はカラー剤をよく使っているな」「この商品、あまり動いていないな」と気づくようになります。オーナーに言われなくても、自分から「来週カラー予約が多いので、早めに発注しておきましょうか」と提案してくれるスタッフが出てくることもあります。
これは「管理させられている」ではなく「状況が見えるから自然に動ける」という変化です。在庫管理を共有するということは、単に作業を分担するだけでなく、サロン全体のコスト意識を底上げすることでもあります。
まとめ
- 在庫管理がオーナーに属人化する原因は、情報が共有されていないこと
- SALON STOCKは店舗単位のアカウントで、スタッフ全員が同じ在庫データにアクセスできる
- 発注・入荷のメモ機能で指示と確認を一元化。@メンションでLINE通知も届く
- 入荷完了は全員のLINEに自動通知。「荷物届いた?」のやり取りが不要に
- 操作した担当者の名前が記録されるので、「誰がやったか」が明確になる
- 役割に応じた情報の出し分けで、経営データの見せ方もコントロール可能
- まずはオーナー1人で始めて、慣れたらスタッフに入荷処理から共有するのがおすすめ
- 1人サロンはずっと無料。将来チームに広げることを前提に設計されている
1人サロンはずっと無料。まずは"今の数字"を知ることから。 App Storeでダウンロード / LINEで使い方を見る
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- 美容室の在庫管理をLINEで完結。発注アラートから月次レポートまで
- SALON STOCKの始め方|ダウンロードから最初の発注まで完全ガイド
- 美容室の発注を半自動化する方法|アラートからワンタップ発注までの流れ
著者: SALON STOCK編集部。表参道の美容室で働く現役美容師が、サロンの在庫・材料費管理のために開発した「SALON STOCK」を運営しています。
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