2026-09-18 ・ SALON STOCK編集部(現役美容師運営)
席にシールを貼って、触るだけでタイマー|美容室のNFC活用
カラーを塗り終えて、手袋を外して、iPhoneを出して、アプリを開いて、席を選んで、施術を選んで、やっと開始。ここまでで20秒ほどかかります。1日20回なら、それだけで7分近くを操作に使っていることになります。
この20秒を、席に貼ったシールにiPhoneを近づけるだけに変えられます。使うのはNFCシールという、1枚100円ほどの薄いシールです。アプリの追加費用はかかりません。
この記事では、買うシールの選び方から、iPhone側の設定、席ごとの貼り分けまでを順番に説明します。設定はお店で1回、iPhone1台につき3分ほどで終わります。
NFCシールとは
NFCシールは、iPhoneを近づけると決めておいた動作が始まるシールです。交通系ICカードと同じ仕組みで、電池も配線も要りません。薄いので、セット面の台の端や、ワゴンの側面に貼っても邪魔になりません。
美容室で使う場合は、こういう動きになります。
- 席1のシールにiPhoneを近づける
- SALON TIMERが開く(閉じていても開きます)
- 席1のタイマーが始まる
触ってから動き出すまで、3秒ほどです。手袋をしたままでも反応します。
よく誤解されるのが「シールに何か書き込むのか」という点です。書き込みは要りません。iPhoneはシール1枚ごとの番号を読んでいるだけで、「この番号のシールなら、このお店のこの席」という対応は、iPhoneの側で覚えます。なので、何も入っていない新品のシールで動きます。
用意するもの
必要なのはシールだけです。
- NFCシール(NTAG213): Amazonで「NFCタグ NTAG213 シール」と検索すると、10枚1,000円前後で見つかります。「NTAG215」「NTAG216」でも同じように動きます
- 大きさは直径25〜30mm: 小さすぎると反応しにくくなります
- 金属の上に貼るなら「金属対応(オンメタル)」: セット面の台やワゴンが金属なら、こちらを選んでください。木や樹脂なら普通のもので十分です
避けたいのは「MIFARE Classic」と書かれたものです。iPhoneでは読めないことがあります。
セット面4席とシャンプー台2台の店なら、10枚あれば足ります。1,000円で、毎日の操作が20秒から3秒になると考えると、元は初日で取れます。
設定のしかた
設定は2段階です。アプリでURLを作り、それをiPhoneの「ショートカット」に覚えさせます。
1. アプリでURLを作る
SALON TIMERの設定を開き、プリセットの下にある「NFCシール用のURLを作る」を押します。
- 触ったらどうするかを選びます(後述)
- 席を選びます(席1、SP1、または「空いている席」)
- プリセットを選びます(カラー、ブリーチなど)
- 「URLをコピー」を押します
画面には「席1が空いていれば『カラー』を始めます」のように、触ったときに何が起きるかが文で出ます。ここを読んでから貼ると、貼り間違いが減ります。
2. ショートカットに覚えさせる
iPhoneに最初から入っている「ショートカット」アプリを開きます。
- 下の「オートメーション」を選び、右上の「+」を押す
- 一覧から「NFC」を選び、「スキャン」を押して、シールをiPhoneに近づける
- シールに名前を付ける(「席1 カラー」など)
- 次の画面で「URLを開く」を選び、コピーしたURLを貼る
- 「すぐに実行」を選んで保存する
「すぐに実行」を選ばないと、触るたびに確認が出ます。ここは忘れずに選んでください。
貼る前に、机の上で一度シールに近づけて反応を見ておくと安心です。
シールは2種類。席によって貼り分ける
施術が毎回違う席と、だいたい決まっている席があります。そこで、触ったときの動きを2つから選べるようにしています。
すぐ始まるシール
触った瞬間に、決めておいた施術のタイマーが始まります。やることが決まっている場所に向いています。
- シャンプー台に「トリートメント10分」
- カラー室に「ブリーチ20分」
選ぶ画面が開くシール
触ると、その席の始める画面が開きます。そこから施術を選ぶか、分を回して始めます。施術がいろいろな場所に向いています。
- セット面に「席1の画面を開く」
アプリを開いて席を探す手間が消えるので、これでも十分に速くなります。
1つの席に何枚貼ってもかまいません
セット面に「カラーをすぐ始める」と「選ぶ画面を開く」の2枚を並べて貼る、という使い方ができます。カラーの日は左、それ以外は右、と貼り分けているサロンもあります。シールは1枚100円なので、増やすことにためらいは要りません。
知っておきたい3つのこと
iPadはNFCを読めません
触るのはスタッフのiPhoneです。フロアに置いたiPadは、みんなで見るための画面として使います。ここは仕様なので、iPadに貼っても反応しません。
設定はiPhoneごとに1回ずつ
ショートカットの設定は、その端末の中だけに保存されます。スタッフが3人なら、3台それぞれで設定が要ります。1台3分ほどなので、朝礼のあとにまとめてやってしまうのが早いです。
使用中の席は上書きしません
すでにタイマーが動いている席のシールに触ると、新しく始めるのではなく、その席の中身が開きます。残り時間を見たり、5分足したりできます。うっかり触って、走っているタイマーが消えることはありません。
向いている店、そうでない店
NFCシールが効くのは、同じ場所で同じ施術を繰り返す店です。シャンプー台でトリートメント、カラー室でブリーチ、というように場所と施術が結びついているほど、触るだけで済む場面が増えます。
逆に、1席でカラーもパーマも縮毛矯正もやる店なら、「選ぶ画面が開くシール」から始めるのがいいと思います。それでも、アプリを開いて席を探す手間はなくなります。
どちらにしても、まず1枚だけ貼って1日使ってみるのがおすすめです。手が濡れている、手袋をしている、鏡の前で背を向けている。そういう現場の条件で使えるかどうかは、1日で分かります。
SALON TIMER でやっていること
SALON TIMERは、セット面・シャンプー台・待合の時間を1枚の画面に並べて、フロア全員で見るためのアプリです。誰かが始めたタイマーが全員の画面に出て、音は始めた端末だけで鳴ります。
NFCシールは、その入口を増やす仕組みです。アプリ側でURLを作れるようにしてあるので、URLを手で打つ必要はありません。シールを別途買う以外に、追加の費用はかかりません。
料金は完全無料です。1台だけで使うならアカウント登録も要りません。
まとめ
- NFCシールは1枚100円ほど。書き込みは要らず、新品のまま使える
- 買うのは「NTAG213」。金属の上に貼るなら「金属対応」を選ぶ
- 設定はアプリでURLを作り、iPhoneの「ショートカット」に覚えさせるだけ
- 「すぐ始まる」と「選ぶ画面が開く」を席によって貼り分ける
- 1つの席に何枚貼ってもよい。カラー用と、それ以外用を並べて貼れる
- iPadはNFCを読めない。触るのはiPhoneで、設定は端末ごとに1回ずつ
- 使用中の席に触っても上書きされず、その席の中身が開く
SALON TIMER は完全無料。共有機能もすべて無料で使えます。 SALON TIMER を見る / LINEで使い方を見る
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著者: SALON STOCK編集部。表参道の美容室で働く現役美容師が、サロンの在庫・材料費管理のために開発した「SALON STOCK」と、フロア共有タイマー「SALON TIMER」を運営しています。
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