2026-08-28SALON STOCK編集部(現役美容師運営)

美容室のタイマー管理|「今鳴ったの、どの席?」をなくす方法

鳴っているタイマーを止めながら、「これ、どの席のだっけ」と一瞬考える。あの数秒、なくせます。

先に結論を言うと、美容室のタイマー管理でミスが起きる原因は、タイマーが「誰のものか」を持っていないからです。キッチンタイマーもiPhone標準のタイマーも、「何分か」は覚えていますが、「どの席の、誰の、何の時間か」は覚えてくれません。だから、そこは人間の記憶が肩代わりすることになります。

席の数だけタイマーを置いても、解決しない理由

美容室のタイマー管理には、いくつかパターンがあります。

キッチンタイマーを複数置く 一番よくある形だと思います。ただ、3つ4つと鳴りだすと、どれがどれだか分からなくなる。そして誰かが親切に止めてくれて、何分経ったのか分からなくなる、というのが定番です。

iPhone標準のタイマーを使う 1人で回しているぶんには十分です。ただ、iPhoneのタイマーは基本的に1本。複数を同時に、席ごとに走らせるという使い方には向いていません。

紙やホワイトボードに時刻を書く 「14:35スタート」と書いておく方法です。これは実は理にかなっていて、残り時間ではなく終了時刻で持つので、見返せば必ず正確です。弱点は、書き忘れと、消し忘れと、離れた場所からは見えないこと。

どれも間違ってはいません。ただ全部に共通しているのが、時間の情報が、その場にいる人の頭の中にしか無いということです。

本当に困るのは「鳴らなかったとき」じゃない

放置タイムを1〜2分オーバーしても、多くの場合、仕上がりは守れます。美容師は経験でそこを吸収できるからです。

ではなぜ気になるのかというと、タイマーが頭の片隅に居座り続けるからだと思っています。

僕は美容師を19年やっていますが、次のお客様のカラーを調合している最中に、「さっきの席、そろそろかな」がずっと引っかかっている感覚が、ずっと嫌でした。手は動いているのに、脳の何割かがタイマーに持っていかれている。

美容師の仕事は、脳をフル回転させる仕事です。デザインを考えて、会話をして、次の段取りを組んで、薬剤の反応を見る。そこに「時間の見張り」という別のタスクが混ざると、全部が薄くなります。

削られているのは、時間ではなく集中なんですね。

フロア全体で時間を共有する、という考え方

そこで発想を変えます。タイマーを1人1人が持つのではなく、フロアの掲示板に並べるという形です。

SALON TIMERのフロア画面。セット面・シャンプー台・待合が1枚に並ぶ

誰かが始めたタイマーが、スタッフ全員の画面に出る。今どの席で何が走っていて、あと何分なのかが、一目で分かる。この形にすると、いくつかのことが自動的に解決します。

「誰のか分からない」がなくなる

タイマーが席と紐づいているので、鳴った時点で「3番セット面のカラー」と分かります。考える数秒が消えます。

音の押しつけがなくなる

これは意外と大事なところで、フロア全員の端末が一斉に鳴ると、それはそれで鬱陶しいんです。音が鳴るのは始めた人の端末だけにして、他のスタッフには静かに通知だけ届く、という設計にすると、フロアが騒がしくなりません。

手が塞がっていても対応できる

塗っている最中に鳴っても、手はふさがっています。通知を開かずに「+5分」を押せるようにしておけば、そこで作業が止まりません。Apple Watchを着けていれば、手首だけで済みます。

超過が見える

一番効くのはこれかもしれません。時間を過ぎたタイマーが「+3:12」のように増え続けて表示されると、放置しっぱなしになりようがないんです。ゼロで止まって消えるタイマーだと、見逃したときに何も残りませんが、増え続けていれば必ず目に入ります。

セット面・シャンプー台・待合は、性格が違う

もう一つ、現場で気づいたことがあります。時間を計りたい場所は、セット面だけではないということです。

  • セット面:薬剤の放置時間。時間を計って置いておく場所
  • シャンプー台:流しはじめてからの経過。混雑時に「あとどれくらいで空くか」が読める
  • 待合:受付からお待たせしている時間。5分を過ぎたら気づきたい

同じ「時間を計る」でも、意味がまったく違います。特に待合は、タイマーというよりお待たせしすぎない仕組みです。ここが見えていないお店は、けっこう多いんじゃないかと思います。

記録として残せると、そのあとが楽になる

タイマーを共有していると、副産物としてもう一つ効くことがあります。

SALON TIMERの履歴画面

「何時に塗って、何時に流したか」が、勝手に記録として残るんです。「5分追加」「ロッドアウトお願いします」といったやり取りも時刻つきで残しておけば、その日の来店が1件の履歴としてまとまります。

カルテを書くとき、思い出しながら書くのと、記録を見ながら書くのとでは、かかる時間がまるで違います。裏方の作業は、こうやって少しずつ削るしかないと思っています。

SALON TIMER を作りました

ここまで書いてきた考え方をそのまま形にしたのが、「SALON TIMER」です。

美容室のフロア全体で共有するタイマーで、開いて2タップで始められます。席ごとに何本でも同時に走って、走っているのはティール、もうすぐはアンバー、超過は赤で表示されます。遠目でも数字だけで分かるように、飾りは削ぎ落としました。

料金は完全無料です。共有機能も無料で使えます。1台だけで使うなら、アカウント登録もいりません。オーナーが招待コードを渡せば、スタッフは自分のiPhoneから参加できますし、iPadを店に置いてみんなで見る使い方もできます。

在庫管理アプリの「SALON STOCK」をお使いなら、同じアカウントでログインするだけで繋がります。

SALON TIMER の詳細を見る

まとめ

  • 美容室のタイマー管理でミスが起きるのは、タイマーが「どの席の、何の時間か」を持っていないから
  • 本当のコストは仕上がりの失敗ではなく、時間の見張りに持っていかれる集中力
  • 解決の形は「1人1人が持つ」から「フロアで共有する」への切り替え
  • 音は始めた人の端末だけ鳴らし、他のスタッフには静かに通知を届けるとフロアが騒がしくならない
  • 超過を消さずに増やし続けて表示すると、放置しっぱなしを防げる
  • 計りたいのはセット面だけではない。シャンプー台と待合も、性格の違う「時間」

SALON TIMER は完全無料。共有機能もすべて無料で使えます。 SALON TIMER を見るLINEで使い方を見る


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著者: SALON STOCK編集部。表参道の美容室で働く現役美容師が、サロンの在庫・材料費管理のために開発した「SALON STOCK」と、フロア共有タイマー「SALON TIMER」を運営しています。

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