2026-06-08SALON STOCK編集部(現役美容師運営)

バーコードで美容室の在庫管理|スマホ1台でできる登録・棚卸し・入荷処理

「カラー剤の名前が長すぎて、毎回手入力するのが面倒」「棚卸しのたびに商品名を手書きしてExcelに転記している」——美容室の在庫管理で、商品の特定に時間がかかっていませんか。

結論から言うと、バーコードスキャンを使えば、商品の特定は「ピッ」の一瞬で終わります。スマホのカメラで商品のバーコードを読み取るだけで、商品登録・棚卸し・入荷処理がすべて完結します。この記事では、バーコードを使った在庫管理の具体的なやり方を、3つの場面に分けて解説します。

なぜバーコードが美容室の在庫管理を変えるのか

美容室で扱う薬剤や商材には、ほぼすべてにバーコード(JANコード)が印刷されています。このバーコードを在庫管理に活用するメリットは、大きく3つあります。

手入力ミスがゼロになる

「ミルボン オルディーブ アディクシー 9-GP グレーパール」のような長い商品名を手打ちすると、どうしても打ち間違いが起きます。バーコードなら、スキャンした時点で商品が一意に特定されるので、入力ミスがそもそも発生しません。「同じ商品なのに名前の表記ゆれで別商品として登録されていた」という事故もなくなります。

作業スピードが格段に上がる

商品名を手入力する場合、1商品あたり30秒はかかります。バーコードスキャンなら1〜2秒です。50商品の棚卸しなら、手入力で25分かかるところが2分以内に終わる計算です。営業後の疲れた身体で1時間も棚卸しに費やす必要がなくなります。

誰がやっても同じ精度

バーコードは「スキャンするだけ」なので、スタッフに任せても精度がブレません。新しく入ったアシスタントでも、商品知識がなくてもスキャンすれば正しい商品が選択されます。「この商品名、どれのこと?」と毎回聞かれることもなくなります。

場面1: 商品登録 — スキャンで名前が自動入力される

在庫管理の最初のステップは商品登録ですが、ここが一番面倒だと感じている方が多いはずです。商品名を1つずつ手入力して、カテゴリを選んで……という作業を50商品、100商品とやっていたら、それだけで半日が終わってしまいます。

SALON STOCKでは、商品のバーコードをスマホのカメラでスキャンすると、商品名が自動で入力されます。やることは次の3ステップだけです。

  1. 商品追加画面でバーコードスキャンをタップ
  2. スマホのカメラを商品のバーコードにかざす
  3. 商品名が自動入力されたら、発注点と適正在庫数を設定して保存

たとえばカラー剤のチューブ裏にあるバーコードをスキャンすると、メーカー名・ブランド名・品番まで含んだ正式な商品名が自動で入ります。あとは「発注点: 3本」「適正在庫: 8本」のように数字を入れるだけ。1商品あたり10秒もかかりません。

発注点の決め方がわからない場合は、こちらの記事で計算方法を詳しく解説しています。 → 発注点(リオーダーポイント)の計算方法をやさしく解説

場面2: 棚卸し — スキャンして数えるだけで差異を自動検出

棚卸しは「在庫管理で一番面倒な作業」と言われがちですが、バーコードスキャンを使えば作業量は激減します。

やり方はシンプルです。

  1. SALON STOCKの棚卸し画面を開く
  2. 棚にある商品を順番にバーコードスキャン
  3. 実際の個数を入力
  4. アプリが「記録上の在庫数」と「実際の数」の差異を自動で計算

たとえば、記録上は8本あるはずのカラー剤が、スキャンして数えたら6本だった場合、アプリが「-2本」と差異を自動表示します。「あれ、2本どこに行った?」と気づけるのが棚卸しの本来の価値です。

手書きの場合は「商品名を書く→数える→後でExcelに転記→差異を計算」と4ステップ必要ですが、バーコードなら「スキャン→数を入れる」の2ステップで終わります。しかも転記ミスがありません。

棚卸しの頻度や基本的な手順については、こちらの記事でまとめています。 → 美容室の棚卸しのやり方|頻度・手順・ミスを減らす3つのコツ

場面3: 入荷処理 — 届いた商品をスキャンするだけで在庫が更新される

ディーラーから届いた段ボールを開けて、中身を1つずつ確認して、在庫管理表の数字を書き換えて——この入荷処理も、バーコードスキャンなら大幅に簡略化できます。

  1. 届いた商品のバーコードをスキャン
  2. 入荷数量を入力して確定
  3. 在庫数が自動で更新される

カラー剤が10本届いたなら、1本スキャンして「10」と入力すれば完了。在庫数が自動で加算されます。入荷処理が終わると、LINE通知で完了レポートが届くので、記録漏れの心配もありません。

スタッフがいるサロンなら、アシスタントに入荷処理を任せても、オーナーのLINEに「入荷処理が完了しました」と通知が届くので安心です。

LINE通知の詳細はこちらの記事で解説しています。 → 美容室の在庫管理をLINEで完結。発注アラートから月次レポートまで

バーコードがない商品はどうする?

「うちのオリジナルシャンプーにはバーコードがないけど……」という声もあると思います。結論から言うと、バーコードがない商品も手動で登録できるので問題ありません

バーコードがないケースとしてよくあるのは、以下のような商品です。

  • 自社オリジナル商品: サロン名入りのシャンプー・トリートメントなど
  • 小分けボトル: 業務用の大容量から詰め替えたもの
  • 海外から直接仕入れた商材: 日本のJANコードが付いていないもの
  • 消耗品: ペーパー、手袋、ケープなど

こうした商品は、商品名を手入力して登録すればOKです。バーコードがある商品はスキャンで時短し、ない商品だけ手入力する、という使い分けで十分回ります。

導入のコツ: 全商品を一気にやろうとしない

「バーコードで在庫管理を始めよう」と意気込んで、最初から全商品を登録しようとすると、途中で疲れて挫折しがちです。

おすすめの始め方は、まず消費頻度の高い商品だけに絞ることです。

  • まずカラー剤だけ: 美容室で最も消費が多く、欠品すると施術に直結する
  • 次にパーマ液・トリートメント剤: カラー剤の次に動きが多い商材
  • 慣れてきたら客販商品: シャンプー・スタイリング剤などの店販商品

カラー剤だけなら、20〜30種類の登録で済むサロンがほとんどです。1商品10秒なら、5分で登録が終わります。ここで「バーコードスキャンって楽だな」と実感してから、少しずつ商品を追加していくのが続けるコツです。

在庫管理の始め方について、もっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。 → 美容室の在庫管理を効率化する方法|アプリとエクセルを徹底比較

まとめ

  • バーコードスキャンで手入力ミスがゼロになり、作業時間は10分の1以下に短縮できる
  • 商品登録・棚卸し・入荷処理の3場面すべてでバーコードが使える
  • バーコードがない商品は手動登録でカバーできるので、混在しても問題なし
  • まずはカラー剤など消費の多い商品から始めて、徐々に広げるのが続けるコツ

手書きやExcelで「なんとなく回っている」在庫管理も、バーコードスキャンを導入すれば、正確さとスピードが段違いに変わります。まずは1カテゴリだけ試してみて、その手軽さを体感してみてください。


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著者: SALON STOCK編集部(現役美容師運営) 美容師歴15年のオーナーが、自分のサロンで試行錯誤しながら作った在庫管理アプリ「SALON STOCK」。現場で本当に使える仕組みを、同じ美容師の目線で発信しています。

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