2026-05-30 ・ SALON STOCK編集部(現役美容師運営)
美容室の材料費率とは?平均の目安・計算方法・下げる5つの方法【2026年版】
「材料費、たぶん10%くらい」——その"たぶん"が、毎月の利益を静かに削っているかもしれません。
結論から言うと、美容室の材料費率の目安は売上の8〜12%(平均およそ10%)。この数字を1〜2ポイント外すだけで、年間の利益は数十万円単位で変わります。この記事では、材料費率の意味・計算方法・適正ライン、そして無理なく下げる5つの方法を、現役美容師の視点で具体的に解説します。
材料費率とは
材料費率とは、売上に対して材料費(カラー剤・パーマ剤・処理剤・シャンプーなどの消耗品)がどれくらいの割合を占めるかを示す指標です。サロン経営における「原価率」とほぼ同じ意味で使われます。
材料費率が高いほど、同じ売上でも手元に残る利益は少なくなります。逆にここを適正にコントロールできれば、売上を増やさなくても利益を増やせる——これが材料費率に注目すべき理由です。
美容室の材料費率の平均・目安
一般的に、美容室の材料費率は売上の8〜12%が適正ラインとされ、平均はおよそ10%です。
参考までに、在庫管理アプリ「SALON STOCK」を使うサロンが設定している目標材料費率は、中央値で10.0%。多くのオーナーが「売上の10%以内」を一つの基準にしていることがわかります。
- 8%未満: かなり良好(ただし品質やサービスを削っていないか確認)
- 8〜12%: 適正ゾーン
- 13%以上: 利益を圧迫。原因の特定が必要
材料費率の計算方法
計算式はシンプルです。
材料費率(%)= 材料費 ÷ 売上 × 100
たとえば、月の売上が150万円、材料費が15万円なら、
15万円 ÷ 150万円 × 100 = 10%
ここで多くのサロンがつまずくのが「材料費を正確に把握できていない」という点です。仕入れた金額ではなく、その月に実際に使った分(=消費額)で計算するのが正確ですが、在庫を数えていないと正しい材料費が出せません。だからこそ、材料費率の管理は「在庫の見える化」とセットになります。
材料費率が高くなる主な原因
材料費率が13%を超えてしまうサロンには、共通するパターンがあります。
- 過剰在庫: 安いからとまとめ買いし、使い切れずに期限切れ・廃棄
- 発注ミス: 在庫があるのに重複発注、または欠品でムダな緊急発注
- 原価の不透明さ: メニューごとの材料費を把握しておらず、低単価メニューが赤字
- 値引きの放置: 仕入先や単価を長年見直していない
- 「なんとなく」発注: 数字ではなく感覚で発注している
材料費率を下げる5つの方法
1. 過剰在庫をなくす
「いつ・何が・どれだけ」あるかを把握し、適正在庫を超えて持たないようにします。期限のあるカラー剤・パーマ剤は特に、使い切れる量だけを回すのが基本です。
2. 発注ミスを仕組みで防ぐ
記憶や勘ではなく、**発注点(在庫がここまで減ったら発注するライン)**を決めておくと、欠品も重複発注も防げます。
3. メニューごとの原価を把握する
「カラー1回あたりの材料費はいくらか」を出すと、価格設定の見直しポイントが見えます。低単価メニューが利益を圧迫していないか確認しましょう。
4. 仕入先・単価を定期的に見直す
同じ商材でも仕入先で単価は変わります。年に一度は棚卸しのタイミングで見直しを。
5. 数字を「見える化」して習慣にする
上の4つは、結局すべて「今の数字を知っている」ことが前提です。材料費率を毎月自動で把握できる状態を作るのが、いちばんの近道です。
まず出発点は「見える化」
材料費率を下げる取り組みは、すべて現状把握から始まります。エクセルでも管理はできますが、在庫を数え、単価を入力し、毎月集計する手間が続かない——というのが多くのサロンの現実です。
在庫管理アプリ「SALON STOCK」は、バーコードで在庫を記録するだけで、材料費率を自動で計算・可視化します。発注点アラートで発注ミスも防げます。現役美容師が「自分のサロンで本当に使えるもの」を目指して作ったアプリです。
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まとめ
- 美容室の材料費率の目安は売上の8〜12%(平均約10%)
- 計算式は「材料費 ÷ 売上 × 100」。正確に出すには在庫把握が前提
- 下げる鍵は、過剰在庫・発注ミスをなくし、原価を把握し、数字を見える化すること
- すべての出発点は「現状の見える化」
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著者: SALON STOCK編集部。表参道の美容室で働く現役美容師が、サロンの在庫・材料費管理のために開発した「SALON STOCK」を運営しています。
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